鴻雁来(がんきたる)

寒露(十七節気)初候 第四十九候 10月8日~10月12日頃

 雁が飛来し始める頃です。

 播磨自然高原では、カモが第二ゲート側の池にいたのを最近見ましたが、雁は?

 日本最大の雁の越冬地は、宮城県の伊豆沼と蕪栗沼。伊豆沼では10万羽も越冬することがあるそうです。

 この近辺までは飛来しないということ?  

 この湖沼などで夜は寝て、朝にそこから飛び立ち、夕方まで近くの農耕地などで落穂の種子などを食べて過ごします。

 青森県津軽には雁供養として「雁風呂」という習俗があるそうです。秋に渡ってくる雁は、小さな枝をくわえて海の上を飛び、翼を休めるときはそれを浮かべ、陸につく前には海辺に落としておき、春に再びくわえて帰るといわれています。その浜辺に打ち寄せられたその残った木片は死んだ雁のものであるとして村人は憐れみ、それを拾い集めて供養のために人々を入浴させたということです。

 生あるものへの寄り添い方と慈しみに・・・。

 さて、「雁」といえば連想すること。

 幼少の頃は、雁といえば「赤城の山も今宵限り、・・・あゝ、雁(かり)が鳴いて南の空へ飛んで往(い)かあ」という江戸後期の侠客、国定忠治のセリフをよく聞いたような覚えがあります。(大衆演劇で今でもある?)

 でも、多感な時期になると、清少納言の『枕草子』の「秋」の夕日と雁行、「秋は、夕暮。夕日のさして、山の端いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの列ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず」

* 「はた」→ さらにまた、・・・もまた
 
に惹かれ、飛行機や自動車の音もない時代に清少納言が感じた秋に浸ったものです。
 
 「雁」は、昔から、秋の夕暮れ時の風物詩だったんですね。
 
 さて、雁のつがいの絆はカモより強く、どちらかが死ぬまで一緒などと言われています。オシドリ夫婦のようと言いたいですが、オシドリは毎年パートナーを変えています。 身近なところでは、カラスのほうがつがいになると一生添い遂げます。毎年同じつがいで子育てします 人間様より律儀ですね。
 
 あと、森鴎外の有名な「雁」
  
 金貸しに囲われた女性と、モラトリアムな医学生とのつかの間の交流。医大生を知り、次第に思慕の情をつのらせるが、偶然の重なりから二人は結ばれずに終る。
 その偶然な重なりによってすれ違うことになった(運命)とは、それは『鯖の味噌煮と雁』が原因?。
  
 ・・・学生寮の献立が「鯖の味噌煮」でなければ、
 
   ・・・の投げた石が雁に当たらなければ
 
のような筋? 舞台は、当時の本郷から上野の街並やその路地裏、女性のおぼろげな色香等が彩りとなり、なぜか郷愁を誘う
 
 もう一つ、映画(タイトルは「グース」)ですが、実話に基づいた話で、一緒に暮らしていた母の死で、娘は、離れていた父に引きとられましたが、その父には恋人もおり、折り合いがかず、最初はうまくいかず閉じこもりがちでした。娘は森で見つけた雁の卵を大切に育て、て16羽の可愛いグース(雁)に成長しました。最初に見た娘を母親と刷り込まれた雁は「渡り鳥」なのに「渡り方」を知りません。グライダーが趣味だった父に相談、飛行機で雁を誘導し「渡り鳥として」生きていくことを教えることに。やがて「渡りの季節」、小型飛行機機で娘は父から操縦を習い二人500 マイルの「渡り」の旅に出るという心温まる物語。途中、色々な困難が立ち塞がる。グースを通しての父娘の繋がりも描かれている。
 
 筋、書きすぎでしたらごめんなさい。
 
 秋の夜長、この時期は読書、映画鑑賞もいいですね。素敵な日々をお過ごしください。 
 
 
 * 写真は「萩」 播磨自然高原にも結構咲いていますよ。

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