葭始生(あしはじめてしょうず)

穀雨(六節気)第十六候 4月20日~4月24日頃

 葭が芽を出し始める頃です。

 節気は六番目の穀雨に移りました。穀雨は「百穀春雨」から、春雨が百穀を潤す時節ということらしいです。 

 「葭」はイネ科の多年草、茎や葉も長く茎の中は空洞であるため軽くて丈夫。別の漢字では「葦」「芦」「蘆」、関西の「芦屋」・関東の「吉原(葭原)」にも使われています。この吉原は読み方が「あし」ではなく「よし」、これは「あし」が「悪し」につながると、「善し」に通じる「よし」と読むようになったことからきている?この丈夫な「葭」は屋根葺きや葦簀(よしず)などに使われていますね。ここでも「あしず」と言わず「よしず」と呼んでいますね。言葉に対する日本人のこだわりを感じます。不吉なことを言葉で言ったら本当に現実になるとという「言霊信仰」が日本人のなかに沁みついているという歴史家の方もおられるぐらいです。

 葦は日本の植物の原点であり、「日本書記」などに記されており、古名では「豊葦原の瑞穂の国」とも言われていました。

 葭の水辺は、コイ・フナ・昆虫などの住処であり、鳥たちにとってもこの「葦の原」は絶好の塒(ねぐら)にもなっています。

 葭と言えば、あの「人間は考える葦である」といったフランスの思想家パスカルが思い浮かびます。

「人間とは一本の葦であり自然の中でもっとも弱いものである だが、それは考える葦である」と。

(「パンセPensée(思索)」から)

* この「パンセ」はパスカルの著作でなく、パスカルのメモを弟子が断片集にまとめ、パスカルの 死後、「箴言集」として出版したものです。

 無限な宇宙に比べれば人間は葦のように弱い。でも「考える葦」としては一見頼りないけれどしぶとくてつよい、人間は「考えること」ができる、ならばその精神を葭のようにしなやかさにしぶとくさせ困難な場面でも耐えられることができるようにと、「人間の賢明さとは葦のごとし」とでも言いたかったのでしょうか? パスカル先生

 日本では、柳のように強い風に対ししなりながら決して折れず、倒れながら曲がりながらゆらゆら~~と耐え忍び、再び元の姿に立ち上がる「葭」、地中に長い地下茎を這わせてしっかりつながって互いを支え合っている「葭」が日本人気質にあったものとして好かれてきたようですね?

 高浜虚子の句に

 日の当る水底にして葦の角

 自然にすーと入ってくる句ですね。

 

 冒頭の写真は白菜が花になったものです。このあと種になるのを採取して来年畑に蒔こう?

 よく見ると、野菜の花も小さいけど可憐で魅力たっぷりですよ

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