竹笋生(たけのこしょうず)

立夏(七節気)末候 第二十一候 5月16日~5月20日頃

 筍が生えてくる頃です

 筍は竹冠に旬と書きます。旬は物事や食材の走りを意味し、上旬、中旬、下旬など十日という単位を意味するそうです。土から出た筍は、十日もすると若竹に成長します。生命力がとても強いですね。

 筍には種類があり、5月から6月にかけて旬を迎える「真竹」、3月中旬頃から5月にかけての「孟宗竹」などがあります。

 食べたことがある「淡竹(はちく)」、「根曲がり竹」(こちらの方では「姫竹」と言います)は、あくが少なく柔らかくほのかな甘みも感じる上品な味覚で酒の肴にはぴったりです。姫竹は、「竹」がつくので筍だと思っていたら、千島笹の若竹とのこと。笹が好きな熊が活発に動き回る東北などでは、収穫には危険が伴うためあまり採れない貴重なものだと言われています。

 古来より竹は、日本人に愛され独特の竹文化を育んできました。「真竹」は丈夫なので、筆・笛や尺八などの楽器の材料となったり、籠・笊、茶道の茶杓、弓・竹刀などの武道具、扇子・提灯はたまた玩具に至るまで使われるなど身近な存在でした。

 竹と言えば、嵯峨野の「竹林の小径」もいいのですが、なぜか現存する最古の物語「竹取物語」を思い出してしまいます。

 (冒頭より)

「今は昔、竹取の翁といふ者ありけり。野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。

・・・

その竹の中に、もと光る竹なむ一筋ありける。
あやしがりて、寄りて見るに、筒の中光りたり。
それを見れば、三寸ばかりなる人、いとうつくしうてゐたり。
翁言ふやう、

「われ朝ごと夕ごとに見る竹の中におはするにて知りぬ。子になりたまふべき人なめり。」

とて、手にうち入れて、家へ持ちて来ぬ。
・・・

と、とても懐かしい読み出しで、絵本だったのか紙芝居だったのか、まだ月が遠く感じられた時代、この物語に夢中になりました。

 5人の貴公子がかぐや姫に求婚、姫はとても出来そうにない無理難題を5人に要求、それにこたえようと苦心するが失敗、次に帝が勅使を遣わし召し出そうとしましたが、かぐや姫は応じませんでした。

 最後は、翁夫婦の悲しみの中、不死の薬と手紙を残して、八月十五夜、天人に迎えられて自らの国、月へと昇ってゆきます。

 帝は二千人の武士を遣わし厳重にかぐや姫を守らせるも無力、姫に去られた傷心の帝は、その不死の薬ももはや不要と、それを天に最も近い駿河国の山で燃やすよう命じました。そして、たくさんの士(つわもの)がその山に登り薬を燃やしたそうです。その山こそ日本一の山、富士山だったのです。(不死と、多くの士に掛けて)その煙は今も山頂に立ちのぼっていると伝えられています。

 この月への「昇天の段」は、清く美しく悲しい結末となりました。子供心にもうかぐや姫に会えないと思うと心に穴が開いたような情感が沸いたことを思い出します。本当に見上げたあの月には「かぐや姫」がいるのではと?

 残念ながら、その後の月との距離が縮まり、歳月も加味され純粋な子供心はどこかに昇っていってしまったようです。

 今回、気づいたのですが、天人の王と思われる人が「かぐや姫は月の都である罪を犯したので、一時、人間世界に遣わされた」と言ったらしいのです。かぐや姫を出し渋る翁に「早くかぐや姫をだすように」と言ったときに。翁は、その姫は別の姫でしょう」とか「重い病気です」とかとぼけたんですが、ついに・・・。

 でも、その「月で犯した罪」とは何だったのでしょうか?ちょっと気になりませんか?

 播磨自然高原から見る月は幼き時に見た月と一緒で今もとても綺麗です。

 もし、変わって見えることがあるとすればそれはきっと「時の仕業」なんでしょうか。

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